オンラインコミュニティ”Link Up”の詳細はこちら

銃の所持を擁護する人に、発言をやめてもらうには【防犯Q&A】

Aiy-yue-kwee’ Nee-kee-chue!

皆さんこんにちは、

亜希ダウニング(aki_downing)です!

カリフォルニア州のネイティブアメリカン”ユロック族”に嫁ぎ

先住民の土地でのびのび楽しく暮らしています!

さて今回のご相談はいつもと少し違った内容。

普段、在米日本人女性に向けて情報発信しているのですが、日本在住の男性からご相談というかご意見?が届きました。とんでもなく真逆の相談者さんですが、相談内容が、気になった。

恐らく同じように考えている人もいると思ったので、取り上げることにしました!

あくまでも私個人の意見です。これが正解とか、私と同じように考えろなんて思いません。みんな育ちも環境も違います。意見が違って当たり前です。

この記事を書いた人
  • 在米セキュリティカウンセラー
  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
この記事を書いた人
  • 在米セキュリティカウンセラー
  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市
    国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
もくじ

質問内容

まず始めに、頂いた質問をご紹介します。

個人情報などは伏せ、一部文言を変更しています。

初めまして、 たまたま亜希さんのインスタを見つけました。

銃に関するブログの記事を見せて頂き全く同感したのでDMを送らせて頂いています。 最近インスタで日本在住のアメリカ人の方が、銃の所持を賛同するような発言がありました。フォロワーも何万人もいる人がそう言う発言をしたことで、何にも知らない日本人はファン心理でその方々を擁護するような事が起こってます。そういう発言をやめてもらう良い方法は無いものでしょうか?僕の友人もアメリカで銃によって帰らぬ人になりました。

せめて銃を擁護する発言だけは削除して欲しいって思ってます。
アイデアがあれば教えて頂けると嬉しいです。

さて、今これを見ている皆さんはどう考えますか?

もしかしたら日本育ちの日本人には同じように考える方も多いのかな?と思います。身近に銃のない環境で育ちますからね。

これだけではまだこの意見に対して賛成も反対も出来なかったので、相談者さんから該当するインスタのリールを見せて頂きました。

内容としては

僕はカリフォルニア州オークランド出身です。日本に長年住んでから久しぶりにオークランドに帰ると日本の良さが分かる。犯罪も多いので、もしこの街で暮らすのであれば銃を持って生活したい。

ざっくり言うとこういうものでした。

では、私の回答は以下となります。

改めて言いますが、これは私個人の意見であり、正しいと思って発言する訳ではありません。反対の意見があってもいいと思います。

回答

2つの角度からお答えさせてください。

まず、「インスタグラマーさんの発言」について。

これについては、、、

ごめんなさい!

私は相談者さんとは違う考え方を持っています。

「銃を擁護するような発言を削除してほしい」という相談者さんの意見に100%賛成することはできません。

私は相談者さんと同じように身近な人を銃で亡くしています。だからこそ、相談者さんは私に意見を求められたのだと思います。きっと、賛成するだろうと思ったかもしれません。ですが、そうではありません。

まず、銃の所持は違法ではありません。

州により、銃を携帯するのに許可がいる場合がありますが、所持自体は合法です。

日本国籍の方でもカリフォルニア州に住所があれば合法です(ざっくり言うとね)。

なので、

「僕は自国で合法なことをします」という発言をやめてもらうことはできません。

日本で成人がタバコを吸うことや、自動車免許を持っている人が車を運転するのと同じだからです。

さらにこのインスタグラマーさんは、自らが所持することを明言しただけで、フォロワーさんやファンの方に「オークランドに住んだら銃を所持しよう!」と呼びかけた訳でもないです。

なので、発言を止めてもらう必要がありません。

ただ単純に、相談者さんは銃の所持に反対で、インスタグラマーさんは賛成であるというだけ。

自分と反対の意見の人に発言を控えてもらうという考えがそもそも私にはありません。

もしかしたら、そういう人もいるのかな?

結構いるか?Twitterとか。←やめとけ

いまこれを読んでいる方にも伝えたいのは

「自分の意見や考え方を否定されても、あなた自身が否定されたわけではない」ということ。

そして、反対の意見を聞いて傷ついたり、怒りの感情を持つ必要がないこと。

人間が全員同じ考え方でなければならないということはありません。

色んな意見があるから面白い。

自分と異なる意見を聞けるから学びになる。

立場や環境が違えば考え方は変わります。

相談者さんがもしオークランド出身だったら、このインスタグラマーさんと同じ考えをもっていたかもしれません。

で、ここで2つめの角度

「オークランドの現状」について私の考えを述べます。

極端な話をすると、

今のオークランドに住むにはそれなりの覚悟を持ったほうがいいと思っています。

もちろんオークランドという街にもエリアがあり、日本人が多数住んでいる地域があるのも理解しています。

ですが、”オークランド”とひとくくりにして発言をした場合、

本当に、危険な街であることは変わりありません。

警察は本当に機能していません。

優秀な警察官が「俺がオークランドを変えるんだ!」とPDに入り、闇に飲み込まれていく。そんなところです。

「すぐに辞めるか、悪魔と契約を交わすか、殉職するか」そうやって比喩されているような街です。

これは最近ではなく、旦那がSFPDのアカデミーに通っていた時代から。

最近はインスタやTik Tok、Twitterでもオークランドの現状が見られるようになったと思います。あの街の感じを見れば、銃を所持したいというインスタグラマーさんの気持ちが私は理解できます。

私は銃の規制はするべきだと思うし、可能であれば銃がない生活をアメリカは目指してほしいと思います。

そんな私でさえ、もしオークランドに引っ越したら銃の所持を選択すると思います。

「おい!二枚舌じゃないか!」と思った方。そうです。

『本音』と『建前』は違います。当たり前ですけど。

Twitterでも、インスタでも、安全圏から綺麗事をいう人たちをたくさん見てきました。でもどうでしょう。その人にいざ危険が及んだ場合、きっとコロっと意見を変えると思うんです。

今まで自分が投げていた石のことなど無視して。

私自身防犯の相談を受けますが、自分は安全な場所から意見していると常に自覚することを忘れません。

今まさに戦争で攻撃を受けている人に対して「何をされても手を出したらダメだよ」と言えないのと同じで、オークランドの現状を見て、さらに実感した人に対して「銃を持ちたいなんて言うな」というのは違うと思うんです。

オークランドという街はそれくらい危険なんです。

相談者さんは男性だったので、女の私とは受けてきた印象が変わると思いますが、もし、今もしオークランドに住むか迷っている日本人女性がいたとしたら全力で止めます。

もう一度言いますが”オークランド”と大きいくくりにした場合の話で、市内には日本人がたくさん住んでいますよ。

だったとしても、私は「日本人が住んでるから安心だね」とは言えないんです。

だってそこに住んで10年以上かもしれない。持ち家かもしれない。だとしたら物価は今と全然違います。その当時その価格でその地域に住めた日本人と、今の物価でこれから家を探さないとならない日本人では、同じオークランドでも住めるエリアが変わります。

それも知っています。だから言いません。

日本育ちの日本人

それでも、相談者さんの気持ちが分からないわけではありません。

私も日本で生まれ育って、命を脅かされるような経験を日本でしたこともないですし。

銃なんて危ないもん、物騒だからやめときなはれ。とは思います。

きっと在米日本人の中でもそういう方は多いはず。

でも、やはり育った環境、や文化で、銃が必要だという人がいることも分かってほしい。

同意しなくてもいい。でも、その意見を尊重はしてほしい。

だって私たち日本で生まれ育った日本人には想像できない世界で生活してきたんだから。

以前「スリープオーバーで家に銃があるか確認すべきか」というリールを出したことがあります。

リールはこちら

そこでも言っているのですが、銃の話題は非常にセンシティブ。

こちらもある程度知識と意見があって、しかもそれをしっかり伝えられるだけの英語力があって、初めて聞くか聞かないかの選択肢があると思っています。

銃の所持自体は彼らの権利であり、それについて意見するのは権利の侵害になります。

相談者さんは銃でご友人を亡くされたということで、他の方よりこの話題については敏感に受け取ってしまうのだと思います。私もそうなので、すごくよく分かります。

ですが、インスタグラマーさんは悪くありません。

悪いのはその時銃口をご友人に向けた犯人であり、彼ではありません。

それだけは忘れないで欲しいと思います。

まとめ

相談者さんにとって、今回の私の回答は意に沿わないものだったと思います。

でも、私は自分の意見を飲み込んでまで手放して同意できない人間です。

1つの出来事でも、捉え方は人それぞれ違います。そしてだいたい正解は1つじゃありません。

自分と他人との境界線をしっかり引いたうえで、その線を越えないように、また線引きする距離を間違えないように、

自分の精神が保てるエリアはしっかり確保したうえで、相手のテリトリーも侵害しない。

これを見てくれた方には、ぜひそういう考え方を持ってみてほしいなと思います。

おしらせ

インスタグラムとX(旧Twitter)でも有益な情報を随時更新中!特にアメリカ国内の事件の様子やワンポイント防犯対策などはストーリーズで発信しています。大切な情報を見逃さないようにチェックしてください!

\フォローはこちらから/

シェアして友達に伝えよう!
もくじ