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銃乱射事件について得るべき知識とは【防犯Q&A】

Aiy-yue-kwee’ Nee-kee-chue!

皆さんこんにちは、

亜希ダウニング(aki_downing)です!

カリフォルニア州のネイティブアメリカン”ユロック族”に嫁ぎ

先住民の土地でのびのび楽しく暮らしています!

2023年3月27日、また悲しい事件がありました。

アメリカ南部、テネシー州のナッシュビル。キリスト教系の私立小学校で銃乱射事件が起きました。警察官が校内で容疑者を射殺しましたが、教職員3人と生徒3人が犠牲に。

そして2024年7月13日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで共和党全国大会に出席していたトランプ前大統領が銃撃を受け負傷するというショッキングな出来事もありました。

とても言いにくいですが、これが今のアメリカです。

日本人である私たちに起こらないなんてことはないのです。

2023年5月6日、テキサス州ダラス北郊にあるショッピングモール「アレン・プレミアム・アウトレット」で起きた銃乱射事件では、韓国人3人を含む8人が死亡。ここのモールの付近は日本人も多く住み、多くの日本人が週末このモールで休日を楽しむこともある場所です。

普段よく行く場所で、地獄のような光景に出会う可能性がある。それがアメリカです。

きっと、不安を抱えてる方も多いと思います。少しでも参考になることがあればいいなと思って、私の今持っている知識をみなさんに共有したいと思います!

ちなみに銃乱射事件は英語で“Mass Shootings”といいます。

この記事を書いた人
  • 在米セキュリティカウンセラー
  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
この記事を書いた人
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  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市
    国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
もくじ

私について

この記事で初めて私を知ってくれた方も多いと思います。

(なぜあなたがこれを発信しているの。。。)という方のために、簡単に自己紹介させてください!

今まで多くの在米日本人の相談に乗ってきた経験から、少しずつ私なりの意見を発信していこうと思います。

「不安だけどどう調べて良いのか分からない」

そういった方に、なにか1つでも届けられたら嬉しいです!

質問と私なりの回答

DMに届いた質問がこちらです。

ご質問ありがとうございます!

それでは私なりの回答がこちら。

元も子もないこと言ってすいません。。。

でも事実なんです。

例えばですね、日本に住み始めて数ヶ月の外国人に「地震が怖いから絶対に体験したくないんだけどどうしたらいいですか」と聞かれたら、あなたはなんて答えますか。そう。それと同じ。

これを自分の意志で回避しようとするのは無理ゲーなのです。

その理由をお伝えします。

銃乱射事件は避けられない

交通事故に遭うのを避けられないように。日本に住んでいて地震を避けられないように。アメリカに住んでいて銃乱射事件は避けられないと思っています。

あらかじめ予知することは、犯行予告があったとしても不可能。『運』でしかないのです。

『銃乱射事件の定義』
犯人を除いて一度に4人以上が撃たれるか死亡した事件を指します。

今日、7月17日時点で、300件の銃乱射事件が発生しています。

今日は1月1日から199日目。199日で300件です。

銃が使われた事件を全て合わせると、9,268人が犠牲になっているのです。

0歳から11歳までの子どもの死者は132人

12歳から17歳までのティーンの死者は646人

これがどれだけ異常なことか分かりますか。

そして銃乱射事件はどの地域に住んでいるか関係なく、アメリカにいれば、遭遇する可能性があります。

「貧しい地域だから」

「田舎だから」

「まともな教育を受けていないから」

そんなことは全く関係ないのです。アメリカの人口より、銃の数のほうが多いのです。

我が家にもキンダーに通う息子がいますが、防犯意識の高い警察官の息子でも、避けられません。どんなに気をつけていても、銃をもった人が息子の目の前で乱射を始めたら、親であってもできることはありません。

無事を祈るしかないのです。

では、どうする?

先程『親にできることはない』と言いましたが、それでも何かしたい!!と、情報を探している方に。

これで事件を避けることはできませんが、ある程度の対策は取れるかもしれません。

それがこちら

”銃に対する知識・銃乱射事件に対する知識を深める”

子どもになにかを教える場合、まず自分が知り、理解する必要があります。

住んでいる州の法律を知る

あなたが住んでいる州は銃の所持は合法ですか?

銃の持ち歩きは合法?銃の免許は必要?

何歳から?どんな銃が扱える?

これ、知っていますか?

そして他の州と比べてどうですか?

こちらのサイト“Giffords: Courage to Fight Gun Violence”

元下院議員ガブリエル・ギフォーズ氏が率いるチームの運営するサイト。

”Top page→GUN LAW→STATE”で州を選んでください。あなたの住んでいる州がどのくらいGun Controlできているか、スコアが確認できます。

ちなみに私の住んでいるカリフォルニアは『A』。カリフォルニア州は全米で最も強力な銃の安全に関する法律を持ち、過去30年間、銃の安全に関する改革を先駆けて行っています。

今回事件が起きてしまったテネシー州のスコアは『F』。それだけ銃に対する規制が甘く、銃の事件も多いのです。

先に言っておきますが、私は特定の政党を支持することはありません。彼女は民主党の議員。私は彼女のこの活動に関しては支持しています。彼女はもともと銃規制反対派の議員でしたが2011年ツーソン銃撃事件で銃撃を受け、一時重体に。19名が銃撃を受け、9歳の少女を含む6人が死亡した事件です。

彼女の数十年にわたる政治、法律、政策の専門知識をもって、銃の安全性を求める活動をしています。

銃による事件の多さを知る

日本で生まれ育った私たちにとって、銃という存在そのものが”ドラマの中”や”映画で見た”ものであり、現実世界と結びつけることが難しいと思います。

すこしだけ時間を使って、アメリカ全体で、銃の事件がどれくらい起きているか、どのエリアで事件が多発しているのか。調べてみてください。

この”Gun Violent Archive”というサイトは、銃による事件をほぼリアルタイムで提供してくれて、毎日7,500以上の法執行機関、メディア、政府などから銃暴力事件を集めているサイトです。

“TOP PAGE”→”Congressional Report”にいくと、自分の住んでいる州・District別で検索もできます。

(上)これは2024年1月1日から7月17日までに起こった銃による事件の発生場所を表すマップです。

どの州で銃による死者が多いか、一目瞭然ですね。

あなたの住んでいる州・エリアはどうですか?

(上)こちらは銃による事件を項目別に数値化したもの。年齢別の死傷者数や、警察官の死傷者数など、事件が起きてすぐに反映されます。

数字やマップでみてみるとよりリアルに、身近に感じてもらえるかと思います。

2023年の統計

ではここで2023年の統計を見てみましょう。

項目統計数
銃による死者の合計43,164人
他殺など19,074人
自殺など24,090人
負傷者数36,504人
Mass Shootings655件
0-11歳の死者数300人
0-11歳の負傷者数641人
12-17歳の死者数1,406人
12-17歳の負傷者数3,888人
警察官の死者数1,445人
警察官の負傷者数811人
防御としての銃の使用1,266件
故意ではない使用1,600件

いかがでしょうか。

365日間で655件の銃乱射事件。これ、”銃を使用した事件”ではないですよ。銃乱射の定義、もう一度確認してくださいね。

そして子どもの死者もとても多いです。

アメリカの10代の子どもの死因の1位は『銃』

10年前は死因の1位は交通事故だったのに、この10年間で銃による死亡が87.1%も増加したのです。

しかし他殺ではなく自殺として銃が使われているケースもたくさんあります。

話は少し逸れますが18歳以下の死因の第4位は『薬物』。こちらも10年間で死亡が133.3%増加しています。銃と薬物については保護者がしっかり知識を持つことが必要なのです。

銃の構造を知る

この記事を読んでいる方で、実際に銃を触って、射撃をした経験のある方はどのくらいいるでしょうか。

アメリカには多くの射撃場、“Gun range”があります。

屋外のものは郊外にあることが多いですが、インドアの射撃場ならそのへんにあります。

銃の危険を知るのに一番はやいのは、”実際に撃ってみること”

私がどれだけ危険性を伝えるよりも何百倍も理解できます!!

Lock-down Drillを知る

アメリカの学校に通っている子どもたちは、“Lock-down Drill”という避難訓練を経験します。

ほとんどの州で義務付けられているもの。

避難訓練とは別の、ものすごく緊迫した訓練です。親の携帯にも連絡が突然入り、子どもを迎えに行かなくてはいけません(訓練の内容によりますが。)

ロックダウンドリルの手順は割愛しますが、学校の安全対策や訓練に関する詳しい情報は、各州の教育省のサイトかSchool Districtのウェブサイトで確認しましょう。

お子さんから直接どんなことをしたのか聞くのもOK!

どういう気持ちになったのか。

ママやパパはどう行動したらいいのか。

YouTubeで動画検索してみるのもいいですね!

直近の銃乱射事件について知る

※これは自己責任で行ってください!

事件についてのニュースを見たり、警察官のボディカメラの動画をチェックしたり、事件の全貌を把握してみましょう。

パートナーと話し合いましょう。もしうちの学校だったらどうするか。もしうちの子のクラスだったらどうするか。事件のあとになにをするべきなのか。冷静なうちに話し合っておくことは悪いことではありません。

もし、お子さんが大きくなっていて、尚かつ精神的に成熟しているようであれば、お子さんと話し合ってみてもいいかもしれません。

もしくは、もうお子さんが銃乱射事件について知っていて不安を感じているようであれば、担任の先生やスクールカウンセラー、学校のスタッフと話し合いましょう。ロックダウンドリルを提案してみてもいいと思います。あなたとお子さんと学校側の意見を一致させましょう。

「私は絶対にあなたを守るし、あなたは絶対に生き延びる」としっかり伝えましょう。

まわりの大人を頼っても良い。まわりの大人は私を守ってくれる。と、お子さんを安心させてあげてくださいね。

決して「怖いね。嫌だね。」だけで終わらせないでください。

自分たち家族に置き換えて考えてみましょう。

我が家の場合

警察官である旦那は、School shootingに突入したことが数回あります。

現場に向かうパトカーの中から、必ず私に電話がかかってきます。

これが、最後の会話になるかもしれないからです。

School shootingは警察官であっても無傷で帰れるかは分かりません。これが訓練していない学校の先生やスタッフ、生徒であれば、尚更その可能性は高くなるのです。

学校に送る前、仕事に送る前、「いってらっしゃい。愛してるよ」「気をつけてね。大好きだよ」と必ず言ってから送り出してほしいです。

出かける前に「気をつけてね」と声をかけるだけで、事故や事件に遭う確立が下げられるとも言われています。

笑顔でハグして送り出しましょう!!

まとめ

ちょっと長い記事になってしまってごめんなさい。

不安を不安のまま置いておいても解決しません。

しっかり理解できると、また違った世界が見えてきます。

これを読んで分からないことがあったら、ぜひお問い合わせかインスタのDMで連絡をください。

みんなで子どもの未来を守りましょう

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