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【ジャニー喜多川の児童虐待】BBCドキュメンタリーではっきり感じた違和感

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大変ショッキングなニュースなので

あえてこの話題に触れていない方も多いと思います。

私もしばらくはそうでしたが

目を背けていては

私達日本人の意識は変わらないと思いました。

BBCのドキュメンタリーを見て

私が感じた違和感をお伝えします。

違和感を言語化するのは難しいのですが

「なんか嫌な気分だった」で片付けてしまうと

問題の本質が見えず、解決になりません。

ここからお話するのは

私が個人的に感じた違和感なので

あなたの抱いた違和感とは違うかもしれません。

感想は人それぞれ異なるもの。

正解も間違いもありません。

ちなみに私はアメリカ在住なので

イギリスの文化や価値観は全く知りません!

そちらも念頭に置いて以下をお読みください。

もくじ

BBCが欲しかったもの

BBCがジャニー喜多川のドキュメンタリーを制作したのは

イギリス子供向け番組の人気司会者、ジミー・サヴィル

未成年者に強姦や性的虐待を繰り返していたことが発覚したことがきっかけ。

彼の死後レイプされたという証言が続出し、

被害者は10歳未満の児童を含む男女200人以上に。

『イギリス史上最も多くの罪を重ねた性捕食者の一人 “one of the UK’s most prolific sexual predators“』と言われています。

イギリスではとても大きなニュースになり

ここ10年で性暴力に関する意識が国全体で大きく変化したそう。

そんな中、

「彼と同じ行為を行っていたであろう人物が日本にもいる」

と知ったらどうするでしょう。

恐らくBBC側は、

ジャニー喜多川の死後、日本でも同じようなムーブメントが起きている。

もしくは同じように被害を訴えようとしている人が多くいる。

そう思ったのではないかと感じました。

しかし蓋を開けてみると

日本国民は噂程度で知りながらも彼を非難せず

被害者たちも平然としている。

言葉を悪く言うと”被害者ヅラ”している人が少ない。

表向きだけでなく、心から被害者だと感じている人が少ない。

その日本の雰囲気に動揺しているのが伝わりました。

※彼はBBCのインタビュアーなので、リアクション一流プロです。「私はこの性加害に反対です」という絵面を残す必要があったとも言えますね。

インタビュアーとの温度差

インタビュアーが深刻に話を聞いているのに

どことなくライトな話し方をしている日本人側。

もちろん全員が全員ではありませんよ。

しかし、微笑んでいたり、笑いながら話したり

会話のあとにピースサインをしてみたり。。。

これは日本がそもそも性犯罪に疎いからなのか

なんだか猛烈な違和感を感じたのです。

国内でやっている夕方のニュースの特集に出ている感じ?

BBCのドキュメンタリーですよね?と。

NHKのプロジェクトXに

夕方のニュースのワンコーナーの人出てこないですよね。。。

いや、でもこれはもしかして、インタビューされている側も

そもそもBBCがどんなメディアなのか

どのようなカタチでリリースされるのか

わかっていない可能性もある。。。

だから仕方がないのかもしれません。

そして被害者にいたっては

躁的防衛があった可能性が大いにある。

躁的防衛(そうてきぼうえい)とは

ショッキングだった体験を微笑みながら話したり、ちょっとネタにしたりすることで、傷ついた気持ちと、自分の心を切り離す防衛本能。無理に明るいキャラを演じて、気を紛らわせたり悲しい気持ちに蓋をした りする。

長年に渡って、信頼していた大人から

性的虐待が行われていたとしたら。。。

この本能が出るのは当たり前だと思います。

だとしたらもう、その本能が被害者から出ているという時点で

日本は、このジャニー喜多川の行った卑劣な行為が

重大な事件であるともっともっと認識するべきではないでしょか。

このインタビュアーとの温度差を感じたことが

事の重大性をさらに浮き彫りにさせていると思いました。

元ジュニアの体験談

「母親が”おしりくらい差し出しなさい”と言った」

「同じJrから”売れるためには仕方ない”と言われた」

「ジャニーさんには感謝している」

正直聞いていて辛かった。

これがグルーミングなのだというお手本のようで。

グルーミングとは

性犯罪においては、性的虐待を行おうとする者が被害者となりうる人物に近づき、親しくなって信頼を得る行為。その罪悪感や羞恥心を利用することで、関係性を操る。

アメリカのCPS(Child Protective Services)

日本でいうところの児童相談所ですね

以前そのCPSがしていた講座で

Child Groomingの手段について学んだことがあります。

そのまんまでした。

これぞグルーミング。

これが50年以上行われていたと思うと。。

言葉を失いますね。

あ、ちなみにグルーミングは

子供の自衛では防ぐことができません。

大人がしっかり目を光らせてくださいね。

あと、

これは日本語のそもそもの作りにも関わってくる話なのですが、

出来事を遠回しに伝えることの多さに違和感を感じました。

合宿所で何が行われたのかをインタビューしている場面で

「それ以上の行為があった」や

「そしてまぁそうなりますよね」など

最重要なところをボカす手法といいますか。。

日本語のあえてふわっと表現する美学がありますよね。

個人的にはそういう表現方法は大好きで

日本語って美しいなと思える1つの要素でもあるんですけど

時と場合によってはなかなかそれが欧米諸国には伝わらないのかなと。

というのも、他の場面では

インタビュアーが英語で詳細を語る場面があったから。

ダイレクトに表現することを好む文化にいる人に

上手く伝わっていないのではないかと心配になりました。

英語字幕

これは先程述べた話に近いです。

誰も悪くないので指摘したい訳ではないのですが

日本語を英語に変換することは100%正確には無理。

そして映像字幕は秒数も決められている為に

伝えたい内容を制限のある範囲内で伝えなければならないのです。

そうすると、表現の仕方が多少マイルドになってしまったり。

難しいです。こればかりは。

簡単な例を挙げると

「面白い」という単語を

“Interesting”と”Funny”と表現方法があるように。

同じ「面白い」でも意味はまるで変わりますよね。

文化的背景も考慮する必要がありますし。。

「ジャニー喜多川は子供たちを集めて”Jr”と名乗らせた」も

日本だとただ「そうなんだー」って感じですけど

欧米での”Jr”ってもっと家系とか家柄とか伝統とか

特別なものとして扱われることも多いので(ヨーロッパは特に)

”Jr”という単語ひとつとっても受け取り方が変わりますよね。

この辺もソワソワしながら見てしまいました。

街頭インタビュー

「He is a God.」

「そんなに大事にしなくていい」

「もう亡くなった方なので」

そんな発言がありましたね。。。

死んだら神格化されるんですかね?

どんなに生前残虐な行為を行っても

死んでしまえば罪はなし?

それが日本という国なのでしょうか。

被害者が苦しんでいる。

被害者は存命であっても?

その被害者の家族や精神的に支えた周りの人は?

その方々も苦しんでいるとは思わない?

良いんですかね。それで。

いつまでたっても加害者に優しい国でいいんですかね。

私が小さい頃から『日本は犯罪者天国だ』と言われていましたよ。

それから20年以上。

全然変わってないんですね。この国は。

日本人の取り上げ方

全てを見たわけではないので

同じように感じなかった人もいると思いますが

ジャニー喜多川がどう苦しめたかよりも

どんな性加害を行ったのかにフォーカスしすぎではないでしょうか。

気になるのは行為の内容ですか?

話題に挙げるべきはグルーミングの手法や

『児童虐待』についてではないのですか?

なぜそれが悪いことなのか

被害者を増やさない為に大人は何をするべきなのか

法整備はどうなっているのか

国民はどんなアプローチをすればいいのか

重要なのはそっちでしょう。

下世話な部分だけ取り上げないで欲しいと思います。

そしてイギリスではこの件を

『Child Abuse(児童虐待)』という言葉を使っています。

それからもうひとつ

『Child Predator』という欧米ではとても強い言葉で非難しています。

これは”性的な目的で子供を狙う変質者”のようなニュアンスです。

ここにフォーカスして欲しいんですよね。

セクシャルな部分でなくもっと虐待行為に。

こちらがこの事件の肝でしょう!!!

まとめ

非常に心が苦しくなる内容ですね。

書いててしんどいです、、、

しかし今、私達大人が声を挙げないと

これからの未来の大人が私達以上に苦しむようになる。

「私の親世代はなにもしてくれなかった」

「悪いとわかっていたのに変わらない未来を望んでいた」

そう思われるのだけは避けたいです。

あなたもできること、しませんか?

「私にはなにができるかな?」

そう考えるだけでも未来は変わる。

変化への第一歩は”思考する”こと。

一緒に考えていきましょう。

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