容姿を否定する「肌汚い」「顔が濃い」の呪いの魔力

顔出しでSNSを投稿している私。

最近ね「肌きれいですね！」とか「お肌ツルツルでうらやましい」とか

そういうことを言っていただく機会が多くて

正直ね、驚いているんです。

あ、ちなみにそれ全部加工ですよ。加工。騙されないで。

今の時代の技術、侮らないで～

で、

最近私を知ってくれた方は知らないと思いますが、

私は顔出しをする決意を固めたのはここ半年くらいのこと。

2023年の年末まで、文字のみ投稿が基本でした。

意外に思われるかもしれませんが

私は幼少期から、たくさんの人に呪いの言葉をかけられていたのです。

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もともと顔の濃い両親のもとに生まれた私。

「日本人？ハーフ？」なんて人生で9600万回聞きました。

少しまえから、日本ではハーフタレントという方たちのブームがありましたが

私の学生時代はまだまだそれより前。

見た目がなんか違う。というだけでたくさん言われました。

まゆげが濃いという理由で、小中学生の時は「マクドナルド」や「マック」というあだ名で

男女どちらからも、もはや先生からも呼ばれていました。

アムラー全盛期。

眉毛は細ければ細いほどいい！という時代でした。

まつ毛にタバコが２本乗るくらい長くて量が多かった。

そしたら「ラクダみたいで変」「将来目が垂れる」と言われた。

両方のほっぺに、くっきりえくぼができます。

「変な穴が開いててきもちわるい」と言われていました。

そしてとてもきれいなホームベース型の顔。

「俺がランナーだったら帰りたくなる」とよく言われます（誰が上手い事言えと）

さらに顔もでかい。

というか身長が155cmなのに173㎝ないと釣り合わない顔の比率をしているのです。

牛久の大仏か私か。と言われるほどの存在感。圧迫感。

おまけに、顔中そばかすだらけ。

赤ちゃんの時からそばかす顔です。

大好きなアニメ、キャンディキャンディの主題歌で

『そばかすっ、なんてっ、気ぃにっしーないっわぁ～』

って歌詞があるんですけど、

（普通そばかすは気にするようなものなのか。。。）

と、私のコンプレックスに拍車をかけたのです。

そしてやはり

「肌が汚い女」として

色々言われて育ちました。

おまけに剛毛！

腕毛に指毛に鼻毛に

まゆげの太さで誤魔化してるだけで、身体中大草原です。

ちょっと知能の優れているゴリラかな？

くらいワッサワサしています。

（正確にはしていました。全身脱毛したから。でも産後60％くらい元通りになりましたけど。）

子どもの言葉って本当に素直で無邪気で。

しかも受け止める側の私も子どもだからさ。

しっかりすべてがコンプレックスに。

コンプレックスの集合住宅が出来上がりました。

あ、もちろんね

「そんなことないですよ」「美人ですよ」

っていう言葉が欲しい訳じゃないんですよ。

すんごい嫌なこと言うんですけど、

顔面が整ってることなんてバチくそ自覚してるんです。←謝れ

で、何が言いたいかっていうとね

事実がどうであれ、呪いの言葉をかけ続けると人は簡単に闇に落ちる

っていうことなんです。

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いいですか？

私の顔面は、

パーツパーツはすごく出来が悪いのに

ぎゅっとまとめたら何だか見れるようになったっていう

逆福笑い状態なの。

でもね、やっぱりパーツだけでも否定されると

それはちゃーーんと引きずるんだよってこと。

これ、容姿だけじゃないですよ。

子どもに言ってしまっていませんか？

”事実だから”という盾を使って

相手の変えられない部分を否定していませんか？

パートナーに、友達に。

親しいからといってチャラにはならないんですよ。

現に、私の容姿をひたすらいじってたのは私の友だちでした。

みんなでプリクラ撮って、私に合わせるからといって

全員太い黒ペンでまゆげを書き足されたことがありました。

そしてそこから数年で

太い眉毛が流行る時代がくるんです。

するとどうでしょう。

あんなに私をいじっていた友だちは

ほぼ一人残らず太い眉毛になりました。

そして私はというと

散々いじられたから高校生の時に眉毛を全剃り。

その後も社会人になるくらいまでほっせぇ眉毛でした。

時空がゆがんだのかと思ったよ。

なんでお前らまゆげそんなに太いねん。って。

そして数年前、某MLMの会社が

まつ毛が伸びる美容液というものが売られて

目ん玉、いや、まつ毛飛び出るかと思ったよ。※あの会社は何も悪くないですｗ

私は散々（歳を取ると重さに耐えられなくなって目がたるんでくる）と言われていて

まつ毛をハサミで切っていたんだから。

自分のまつ毛を切って、でもバレエで舞台に上がるときは付けまつ毛を３枚重ねるっていう矛盾！

それがまつ毛が長いほうが正義という時代が、、、？

人って残酷だよ。。。

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そして私は写真に写ることも苦手になった。

普通に笑うときっと変な顔だから、

あえて面白い顔で映ろう！！

それなら誰も私の顔をジャッジしない。

みんな私と一緒に写りたくないだろうから、せめて変な顔にしておこう。

こうして年中変顔モンスターが誕生するのです。

これ、今になって結構代償がでていて。。。

手元にある昔の写真、ほぼ変顔なんよ。

そして子供と写るときも、旦那と写真撮るときだって

ずーっと変な顔しちゃう。

頭ではわかってるんですよ。

もう36だしさ。誰もおめーのこと見てないぞ。って。

でも、こうやって少しの抵抗をしておかないと

幼少期の自分を正当化してあげられないんです。

あの頃、きっと泣きたかったし傷ついていたし

嫌で嫌で仕方なかったと思う。

でも必死に耐えて笑って変顔して感情を誤魔化して。

めっちゃ愛おしいんですよ。過去の私が。

今、大人になった私くらいは

過去の私の容姿とその行いを愛してあげたいんです。

でも、とてもつらい。

だから、絶対こんな呪いをかけてはいけない。

大人でもこどもであっても。

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幸い、私はとてもいいパートナーに出会って

私がずっとコンプレックスだったそばかすとえくぼを

可愛い可愛いって褒めてくれた。

出会ったのが26歳。

26年間の人生が成仏されたような感覚だった。

みんなが嫌ってたところが可愛いっていう旦那。

だからね、今もしコンプレックスがある人にも伝えたい。

長年のコンプレックスも

たった１人との出会いで大逆転することがある。

人の好みなんて人それぞれなんだから

自分から外に出て自分が輝ける場所に行く勇気を持ってほしい。

私はもしあのまま日本にいたら

今もずーっとコンプレックスを愛せないで生きていたと思う。

でも、アメリカに来て、いいパートナーと出会って、

私は今、過去最高に自分のことが大好き！！

出会って10年になる旦那とも、

今も相変わらず”Beautiful”、”Handsome”と呼び合っている。

こういう声掛けが、人を美しく居続けさせてくれるよね。

気分が明るくなる声掛けを、

ポジティブな声掛けを、

聞いてて元気になる声掛けを、

どんな人にもし続けたい。

あの時ずっと笑って耐えてきた幼少期の私への

せめてもの償い。