Aiy-yue-kwee’ Nee-kee-chue!
皆さんこんにちは、
亜希ダウニング(aki_downing)です!
カリフォルニア州のネイティブアメリカン”ユロック族”に嫁ぎ
先住民の土地でのびのび楽しく暮らしています!
さて今日は、多くの方が混乱するであろう”ネイティブアメリカン”の呼び方について。
「結局なんて呼んだらいいんだぁ〜い」の悩みにお答えしようと思います!
- 在米セキュリティカウンセラー
- オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
- 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
- 翻訳者・逐次通訳者
- Webライター・Webデザイナー
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- 岩手県陸前高田市
国際姉妹都市サポーター - 翻訳者・逐次通訳者
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ネイティブアメリカンとは
まずは”ネイティブアメリカン”についての情報をすこし。
・アメリカの先住民族のこと。(アラスカ・ハワイ・サモア・チャモロ人を含む場合もある。)
・679万人のネイティブアメリカンがいる。※アメリカの人口のたった2%
・アメリカ国内には574の部族がある。
・324のネイティブアメリカン保留地がアメリカ国内にある。
さてこのアメリカ先住民ですが、様々な呼び方があるんです!!
- Native American
- Indigenous People
- American Indian
- First American
- First Nations
- Indigenous American
では実際に私たちはなんと呼んだらいいのでしょうか。
インディアンって呼んでもいいの?
答えは【時と場合による】笑
え!!!なんと曖昧な!!!
でも私が個人的に感じているのは”出来ることなら使わないのがベター”ということ。
そもそも、インドに行きたかったヨーロッパ人が、アメリカ先住民を”インディアン”と呼んだのがきっかけ。
インディアンって”インドの”や”インド人”という意味ですよね。
アメリカ国内にはインド系アメリカ人もたくさんいます。彼らとインドに住むインド人こそ正真正銘の”インディアン”。海外に行ったことある人なら中国人と思われたり、中国語を話されたりしたことありませんか?「いや!!!日本人だし!!!」となると思うんです。
それと同じで、アメリカ先住民たちはずーーーっと”インド人”と呼ばれてきました。想像してみたら、結構キツイですよね。笑
私たちは1度間違えられただけでも不快に感じるのに何百年と間違った呼ばれ方をするなんて。
うちの旦那も、もし仮に”インディアン”と呼ばれたとしても怒って訂正させたりはしません。
ですがやはりモヤッとしますし、過去に受けてきた嫌な記憶が蘇ることもあります。
決して良い気分になる言葉ではないです。なので、この記事をみてくれたあなたは今日からこの言葉を使うことは避けてくださいね!
自分のことは「インディアン」って呼ぶの?
答えは【時と場合による】笑
え!!!!!またぁ!?!?!?!
そうなんです。とにかくTPOに合わせて使い分けをします。”インディアン”である自分に誇りをもっているかたもいます。
俳優であり活動家でもあったラコタ・スー族のラッセル・ミーンズさんもその1人。白人が自分たちを「インディアン」と呼ぶのであれば、その象徴になろうと考えたのです。しかし、こうして「インディアン」を名乗って活動する理由はひとつなんです。
【インディアンを名乗らないと理解してもらえないから】
アメリカ人に対して「ネイティブアメリカンです」と自身を名乗っても
「え?それって”インディアン”のこと?」
と聞き返されてしまうんです。インディアンではないのに。
そんなモヤモヤしたやり取りをしたくないのではじめから「インディアンです」と名乗って少しでも傷を浅くする。彼らなりに自分の心を守る知恵なのです。
なので、自分自身を”インディアン”と名乗ったとしても、決してそれを受け入れている訳ではないということだけは覚えていてください。
私が実際に体験した出来事
CVSに買い物に行きました。カウンターで対応してくれた店員さんと話をしながら楽しくお会計をしていて、なんでここに越してきたの?という話題に。
「My husband and son are Yurok.」
と答えました。ここに住んでいる人にユロックを知らない人はいないと思ったからです。
でも、彼は越してきたばかりということで、ここの土地にいるユロック族のことを知らなかったのです。
「Native American!」と言ってもピンときていない。笑
そして考えながら私にこう聞きます。
「Is that Indian??」
このひとはきっと白人のエリアで生まれ育って、いわゆる”The アメリカ”な教育を受けてきた人なんだな。と私は判断しました。そしておしゃべり大好きなお兄さんは続けてこうも言いました。
インディアンって難しくていつも頭が混乱するんだ!2種類あるからね!だから俺は聞き返すんだ!
”Feather Or Dot?” って!!あははは
いやお兄さん!!めちゃくちゃ面白くないジョーク飛ばすやん!旦那いなくて良かった〜
この町には全部で4つの部族がいますが、Featherを使った民族衣装を身につける部族はひとつもありません。
ネイティブアメリカン=Feather
インド人=Dot
このステレオタイプ的な考えをもち、なおかつそれを何の疑いもなく本人(今回はユロックの配偶者である私)に言えてしまう。このネイティブアメリカンが数多く住む町に住んでいて初めての体験でした。。。
私がいまここでお兄さんに教養を身に付ける義理もないし。他のお店で買い物もしたいし。。。
サラッとやり過ごしましたが、モヤモヤっとした体験でした。
”インディアン”と呼ばない。名乗らせない。
”インディアン”と呼ぶのは避けましょう。
”インディアン”と名乗らせる場面を作るのはやめましょう。
こんな風にブログに書いておきながら具体的に説明するのはとっても難しく、説得できるだけの知識をわたしは持ち合わせていません。
ただ、ユロックと結婚し、ユロックの子が産まれ、ユロックのコミュニティの中で生活していくなかで、日本人お得意の”空気を読むチカラ”を最大限に発揮し身体で学んできました。笑
【Don’t Think. Feel!!!(考えるな。感じろ)】というやつですね。。。
なので私の経験からでしか言えませんが
”インディアン”と呼ばない。名乗らせない。
アメリカで生活をしている、もしくはする予定の方は、この考えを覚えておいてください。”アメリカ人”という大きなくくりで見るのではなく個人とその文化をリスペクトして、まわりの人と良い関係を築いてほしいなと思います。
まとめ
100%純血のネイティブアメリカンと、数%しかない混血のネイティブアメリカンとで考え方が違うこともあります。
なので分母を大きく”ネイティブアメリカン”とせずに、このひとはこう思う。でもこのひとはこう。といった感じで目の前にいる人の価値観を尊重して発言してほしいです!
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